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小林養魚場のこだわり

食の安心・安全と本来の川魚を皆様に。小林養魚場の想いです。

小林養魚場の養殖魚の特徴
1.名称:甲斐御正(かいみしょう)
2009年2月13日付けで、「甲斐御正(かいみしょう)」として商標登録の申請をいたしました。
命名の理由
私達が、こだわりをもって採卵から成魚まで丹精を込めて育成した魚が、これから後、山梨を代表してくれる「安心で安全」な養殖魚の代名詞となることを願い命名をいたしました。
・甲斐御正の「甲斐」は、甲斐国(かいのくに)、かつての令制国名の一つで、現在の山梨県です。
・甲斐御正の「御正」は、御正体山(みしょうたいさん)の御正です。
 御正体山とは、山梨県都留市と南都留郡道志村の境にある山で、標高は1,682mであり、道志山塊の最高峰である。日本二百名山の一つに数えられており、山頂には御正体権現が祀られ、都留市小野に里宮である若宮神社があます。
江戸時代には、美濃の僧妙心が登山道の整備に努め、山中で入定する。
山内の上人堂には妙心が祀られていました。
当養魚場は、この御正体山の清流の水を使い養殖業を営んでおります。
   現在、多くの河川沿いの養魚場では、上流に民家・工場・スキー場などの排水施設や田畑が何も無い養魚場は、ほとんど無いのが現状のようです。
当養魚場は、上流には何れの施設も無く、清らかな流水を使う養魚場の内の一つです。
この御正体山の恵みを受け、こだわりのある養殖を営んでいることから、御正体山の二字を用いて「御正」と名づけました。
2.無投薬養殖
   「食の安心と安全」を踏まえ、本来の川魚を皆様に・・・ これが小林養魚場の想いです。
こだわり、その1
・抗生物質を一切使用せずに魚を育成。
公設試験場による調査では、関東甲信越の鱒類を主とする養魚場においては、当養魚場が唯一、抗生物質等を使用ない養魚場のようです。
・全国的にもかなりまれという話。
 1998年に無投薬養殖への挑戦を始めましたが、最初の2?3年はかなりの斃死を伴い「やはり薬を使ったほうが?」と思ったこともありましたが、後述の3.完全自家採卵、4.低水温・高ストレスでの長期間養殖、5.給餌飼料などにより年々斃死率が下がり、現在に至っております。
 無投薬養殖へのきっかけは、それまでは投薬して病気を抑えるということが一般的で当たり前の日常でしたが、1997年の秋に投薬した時には、逆に魚の病状を悪化させてしまったことがありました。
その原因を当養魚場と水産試験場とで細かく調べていくと、投薬量は適量でしたが、低水温と続けて二度の投薬が原因ということが分かりました。
これは投薬することのよって内臓を傷めてしまい、その後の通常の給餌の栄養を十分に摂取出来なかったことで体力が落ち、それに加え、水温が10℃から2℃へと日に日に下がっていく時期だったことが重なり、負の相乗があったことが要因でした。
そもそも、水温8℃以下での投薬は、投与の効果がないと言うことも経験いたしました。
そのことに起因し、それからが私達の無投薬育成への挑戦を開始したきっかけとなり、完全無投薬養殖を行なう第1歩となりました。
詳細なご説明は多く語れませんが、魚を自然の生き物として、人間の赤ちゃんと同じように、徹底して目を配り育てていくことが、今、一番大事なことだと気づかされるこの10年でした。
3.完全自家採卵
より「病気に強く」、「見た目にも」、「味もよい」を心掛け、毎年、飽くなき挑戦を続け、「安心」、「安全」の追及は続いております。
こだわり、その2
この26年間、他社様より卵・種苗・成魚を一切搬入せずに、当養魚場のみで完全採卵、一貫養殖の完結型養殖を行なっており、これによりヤマメ・イワナ共に自分達が納得の得られる魚のみを親魚としています。
このため、当養魚場での一貫養殖を通じて、上述いたしましたとおり、独自の名称として「甲斐御正ヤマメ・甲斐御正イワナ」を商標登録しております。
○ ヤマメ
ヤマメは、体の側面に上下に長い「木の葉・小判状」の斑紋模様(パーマーク)
このパーマークの形と本数には、かなりの個体差があります。
その個体差をいかにして無くすかが課題となっております。形は縦長の小判状、本数は7?9本、しっかりと即線上に位置しくっきりと浮かび上がっているもの、それに加え、降海型のヤマメに見られるスモルト(海水に耐えるために全身に纏う銀色の鱗)の弱いもののみを採卵1年前に選別し、別の池で親魚として育成。
○ イワナ
イワナは5?6年魚で、全てのヒレと鰓蓋などがきれいなもので、ニッコウイワナの特徴を持っており、体側の白斑ははっきりしているが、側面から腹部にかけては、より大きな橙色?薄桃色の斑紋が散在しているものを採卵時に選別しております。
ヤマメ・イワナ共に2年で親として成熟しますが、ヤマメは3年目で約9割以上が死ぬため2年目で採卵し、イワナも6年を超えると受精率が下がるため、5?6年魚で採卵いたします。
4.低水温(高ストレス)での長期間養殖
魚は、積算温度というもので成長していきます。例えば、平均水温が10℃ならば10日で、10℃×10日=100℃という計算です。平均水温が2℃ならば、同じ100℃まで成長するのに5倍の50日を要することになります。
当養魚場は、「冬季は0.5℃?4℃」、「夏季は11℃?16℃」で1日の水温差が最大でも5℃の養殖なことから、雑菌やウィルスなどの病原体が繁殖しにくい、極めて環境に恵まれた養魚場となっております。
このため、低水温での育成により通常(温暖地)の1.5倍?3倍の育成時間がかかりますが、身のしまった魚本来の旨味の備わったものに仕上がります。また、八角形のほぼ円形の水槽で、育成をしていることから、山地の高低差をうまく利用して通常の数倍の水量を使い育成をしております。
そのため、魚の運動量が豊富なことから、他社様の養魚場とは魚の「しまり」が違うことが特徴として挙げられます。
一例ですが、他社様の養魚場へ魚を搬送した際に、『サイズが少し小さいよ』と言われたことがありました。
注文では、100gのイワナだったので、そのとおりに選別出荷いたしましたが、他社様の養魚場で疑うので20尾程の平均を採ってもらったところ、ほぼ注文どおりの101gだったというエピソードがあったこともありました。同じ丈で計量してもらうと約10グラム、当養魚場のイワナのほうが重かったそうです。
このように、低水温と激しい水流とで南海のマグロと北海のマグロのような差が出るように、当養魚場の魚は身のしまりが良いとされております。
5.給餌飼料
当養魚場は、独自の養殖技術を確立し、自然な補給剤を混入した飼料を使用のため、川魚独特の臭みを和らげています。
また、自然な飼料のため水質浄化の効果や、この飼料の特徴でもある、糞が非常に軽く分散しやすいということも、魚への負担を減らし発病の軽減にもつながっております。
通常添加するオイルを一切使用しないため、成長は遅れますがオイルの成分である鰯の油などの臭みがないのも特徴の一つとされております。
このように、日々、研鑽を積み、その経験で研究を重ねてきた結果、お客様方に「安心・安全で美味しい淡水魚」を提供できるようになりました。

これからも、この誠心で美味しさを広げることに邁進し、努力をしていくことを当養魚場の基本姿勢としてまいります。